アメリカ南部のバージニア州の大学で16日、男が銃を乱射し32人が死亡しました。男は、その後、自殺しています。アメリカ史上最悪の乱射事件となっています。
事件があったのは、バージニア州にあるバージニア工科大学のキャンパス内で、16日午前、寮に続いて教室内で男が銃を乱射しました。学生など32人が死亡したほか、15人が負傷し病院で手当てを受けています。犯人は自殺しました。
「信じられないような数の犠牲者だ。これはコロンバイン高校の大学版、ほんとうに悲しい」「なんでこういうことをするのか分からない。ほんとうに無意味な行動だ。なぜみんなが理由もなく死ななければならなかったのだろう」(学生)
警察に最初の通報があったのは午前7時15分で、まず、学生寮で2人が撃たれて死亡し、それから2時間後に教室で30人が射殺されました。警察は、この2つの銃撃が同一犯によるものかを含め捜査を進めています。
教室にはチェーンが内側からかかっていて、多くの学生たちが窓から飛び降りて逃げたということです。犯人は身長180センチ位のアジア系の男で、銃を2丁もっていたということです。
ワシントンの日本大使館では、日本人の在留届提出者や大学在籍者の全員の無事を確認し、引き続き他の邦人の安否確認を行っています。
アメリカでは1999年に、コロラド州のコロンバイン高校で生徒13人が死亡する事件が起きるなどしていますが、今回の事件はアメリカ史上最悪の乱射事件となりました。(17日09:41)