東京でマンションから男性の遺体を運び出し捨てたとして、詐欺グループの男4人が逮捕された事件で、警視庁の調べに対し、男らのうち1人が男性の殺害をほのめかす供述を始めたことが分かりました。
この事件は振り込め詐欺グループのメンバーとみられる篠沢大介容疑者と高科龍軌容疑者ら男4人が、不動産業の冨田威裕さんの遺体をスーツケースに入れ、群馬県内の山中に捨てたとして逮捕されたものです。
警視庁は27日朝から高科容疑者の住む六本木ヒルズなど、関係先4ヶ所の家宅捜索を行っていますが、その後の調べに対し高科容疑者が冨田さんの殺害を認める供述を始めていることが分かりました。
冨田さんは暴行を受けた後、首を絞められ殺害されたとみられていて、警視庁は、高科容疑者を殺害現場となった新宿区内のマンションに同行し、殺害の詳しい経緯について事情を聴く方針です。
また、今年5月、冨田さんが行方不明となった後も数回にわたって冨田さんの携帯電話の電源が入れられていたことが分かりました。
警視庁は、冨田さんが生きていると偽装するため、篠沢容疑者らが冨田さんの携帯電話を操作していたとみて調べています。(27日11:33)