国会では11日、政府・与党が成立をめざしてきた重要法案の参議院での委員会採決が相次いで行われ、延長された臨時国会は、大きな山場を超えることになります。 インド洋で行っている自衛隊の給油活動を1年間延長する給油継続法の改正案は、午後の委員会で野党の反対多数で否決されます。 金融機関の破綻を予防するため、公的資金をあらかじめ注入できるようにする金融機能強化法案は、民主党などの修正案が可決され、与党の主張を盛り込んだ案は否決された形となります。 ただ、ふたつの法案とも、12日の衆議院本会議で、与党の3分の2の賛成多数で再可決され、成立する見通しです。 また、午後の衆議院の本会議では、野党が提案した日本郵政グループ各社の株式売却凍結法案が、与党の反対多数で否決されます。国民新党など野党は、自民党を揺さぶる思惑もあり、議員の賛否が明確になる記名採決を迫リましたが、最終的に起立採決となりました。(11日11:27)