閣僚の辞任、大臣経験者の離党と続いた自民党で、今度は議員辞職です。公設秘書が選挙違反で起訴された小林温参議院議員が辞職しました。
小林氏は記者会見し、議員辞職に至る経緯などを説明しましたが、「起訴された秘書の無実を信じている」とも語りました。
小林氏は7月の参議院選挙で神奈川選挙区から立候補し、当選しましたが、出納責任者だった公設秘書が運動員に報酬を支払ったとして買収の罪で起訴されています。出納責任者は連座制の適用対象で、有罪が確定すると、小林氏の当選が無効となる可能性があります。
このため政府与党としては遠藤前大臣の辞任同様、臨時国会の開会を前に不安要素を払拭する必要があり、小林氏に議員辞職を促していました。
「次の繰り上げ当選は与党の議員でありますから、このことによって政局にどう響くかということは、その心配はほとんど無いと思っています」(自民党・二階俊博総務会長)
小林氏の辞職を受けて、次点だった公明党の松あきら前議員が繰り上げ当選となる見通しです。
ところで、与謝野官房長官は現在の選挙違反の連座制が過酷すぎるとして、検察官が状況によって連座制を適用するかどうかを判断するという新しい制度を検討すべきだとの考えを明らかにしました。(04日17:22)