韓国の新しい大統領に選ばれたイ・ミョンバク氏が20日朝、記者会見し、北朝鮮に対して改めて核の放棄を求めていく強い姿勢を示しました。
スキャンダルを乗り越えて圧倒的な勝利をおさめたイ・ミョンバク氏の初めての記者会見は、強い大統領を意識したものとなりました。
「核放棄が北朝鮮の発展の道です。朝鮮半島の非核化を通じて、初めて新しい協力の時代を作れます」(韓国、イ・ミョンバク次期大統領)
イ氏は48.7%の半分近い得票率を獲得し、ノ・ムヒョン大統領の流れを汲むチョン・ドンヨン氏に圧勝しました。
株価捜査事件への関与疑惑が再燃しているイ氏ですが、20日朝の新聞各紙には「520万票差で圧勝」、「国民は政権交代を選んだ」という見出しが並び、批判的なものは見られません。
ただ、株価操作事件については、今後、特別検察官が捜査をやり直し、新政権が発足する来年2月25日に捜査結果が出る見通しです。イ氏は20日午後、早速、アメリカと日本の大使に会う予定で、対米、対日協調路線が伺えます。(20日11:43)