不発弾による被害が深刻な問題となっているクラスター爆弾を禁止する条約の署名式が、3日、ノルウェーで開かれました。日本を含め100か国以上が署名する見通しです。 式典には125か国の代表が参加し、3日夜までに92か国が署名しました。条約に署名した中曽根外務大臣は、不発弾による被害者を支援するため、およそ7億円の資金を拠出すると表明しました。 クラスター爆弾は、空中で中から大量の小型爆弾が飛び散る構造ですが、その一部が不発弾として残り、子供を含む一般市民に大きな被害をもたらしています。 今回の条約は、ほぼ全種類のクラスター爆弾の使用、製造、輸出入を禁止する内容で、来年後半には発効する見通しです。しかし、クラスター爆弾を大量に保有しているアメリカやロシアは参加しておらず、条約批准国などは、今後も参加を働きかけていく方針です。(04日11:06)