東京で元次官の妻が襲われた事件では、第一発見者の男性が、JNNの取材に対し、初めて事件直後の状況を語りました。倒れていた妻は男性に対し、「宅配便に刺された」とつぶやいたということです。 東京・中野区の現場では、20日も午前10時過ぎから警視庁の現場検証が、吉原さんの妻が襲われた玄関付近を中心に行われてています。また、第一発見者の男性が初めて取材に応じ、事件直後の様子について次のように語りました。 「かなり大きな声がした。『キャー』とか『助けて』とか。遠くの方からでも聞こえた。胸や腹が血だらけで倒れていた。『宅配便にやられた』と言っていた。だんだん意識が遠くなっていく感じだったので、『大丈夫ですか、大丈夫ですか』と」(第一発見者の男性) 第一発見者の男性によりますと、元厚生事務次官・吉原健二さんの妻、靖子さん(72)は、助けを求めようと隣の家の前まで来たところで倒れていて、男性に対し「宅配便に刺された」などとつぶやいたということです。 また、男性が歩いてきた方向に不審な車が走っていたという目撃証言もありますが、男性は気づかなかったといいます。 「車とはすれちがわなかった。たぶん誰も通っていなかった。あれだけ大きな声で叫んでいるのに、なんで誰も気付かなかったのか・・・」(第一発見者の男性) また、重傷を負った靖子さんは、手術を終え、19日夜、意識が戻ったということで、警視庁は今後、容態が回復し次第、靖子さんからも事情聴取するなど、犯人の割り出しを急いでいます。(20日11:24)