首都圏の電車を走らせているJR東日本の水力発電所で不正な取水が行われていたとして、10日、発電がストップすることになりました。 この問題は新潟県にあるJR東日本のダムで、取水口の観測装置に不正なプログラムが組み込まれ、決められた量を超える水が信濃川から抜き取られていたものです。その量は7年間で3億1000万トンにものぼります。 国土交通省は、JR東日本が嘘の説明を行うなど悪質だとして、水利権を取り消す命令書を10日、清野智社長に手渡しました。 このため、JR東日本の信濃川発電所は、ダムの水が使えなくなり、10日から発電がストップすることになりました。 この発電所は首都圏のダイヤを支えてきただけに、JR東日本では電力会社から電気を買うなどして対応する方針です。(10日14:52)