東京・渋谷区の歯科医の自宅で20歳の長女の遺体を切断したとして、長女の21歳の兄が逮捕された事件で、遺体は自宅2階にある浴室で切断された可能性が高いことが新たに分かりました。
この事件は3日夜、渋谷区幡ヶ谷の歯科医・武藤衛さん宅で、武藤さんの長女で短大生の亜澄さん(20)の遺体が、首や手足などが切断された状態で見つかったものです。
警視庁は4日夕方、亜澄さんの兄で予備校生の武藤勇貴容疑者(21)を死体損壊の疑いで逮捕しましたが、その後の調べで、自宅の廊下に遺体を引きずったような跡があることなどから、勇貴容疑者が亜澄さんの遺体を自宅2階の浴室まで運び、ノコギリや包丁などを使って遺体を切断した可能性の高いことが新たに分かりました。
調べに対し、当初、勇貴容疑者は「何のことか分かりません」などと容疑を否認していましたが、その後、容疑を認め、泣きながら「ごめんなさい」などと謝罪したということです。
調べによりますと、勇貴容疑者は「『あなたには夢がないね』などと、なじられたことから妹を殺して遺体を切断し、自宅の部屋に隠した」と殺害についても容疑を認める供述をしているということです。
警視庁は動機について、さらに勇貴容疑者を追及しています。(05日02:51)