アメリカのオバマ大統領は、「イランの核計画の脅威が減れば、アメリカのミサイル防衛計画の必要性も減る」という内容の書簡を、ロシアのメドベージェフ大統領に送っていたことを明らかにしました。 3日付のニューヨークタイムズは、オバマ大統領が書簡で、「ロシアがイランの核開発阻止に協力すれば、MD=ミサイル防衛の東ヨーロッパ配備を断念する用意がある」と提案したと報じました。 これについてオバマ大統領は「見返りということではない」としながらも、「ミサイル防衛計画はロシアではなく、イランに対するものだと言ってきている」とした上で、次のように述べました。 「書簡で言ったことは、核兵器に対するイランのこだわりを減らせば、それだけミサイル防衛計画に対する圧力、必要性は減るということです」(オバマ大統領) イランとの対話路線を掲げるオバマ大統領がこうした書簡を送ったことは、イランの核開発断念に向けたロシアの積極的な協力を促す狙いがあるものと受け止められています。(04日07:54)