イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故で、海洋調査船「なつしま」が事故現場付近の海底から清徳丸のものとみられる部品の一部を初めて回収しました。
これが、事故現場付近から引き上げられた清徳丸のものと見られる部品の一部です。海上保安庁からの要請を受け、海洋調査船「なつしま」が水深1800メートルの海底から回収しました。
箱のように見えるこの部品。海上保安庁によりますと、アクセルに相当するスロットルレバーがつながっている可能性もあるということです。事故当時、清徳丸の後方にいた漁船にも同じようなレバーがあります。
「(赤いレバーは)『ガバナ』。回転数を上げるためのもの。(黒いレバーは)『リモコン』。前進・後進のクラッチの役割。ガバナと前進・後進をかけるリモコンは同じようなものがついている」(金平丸市原義次船長)
現場付近では、これまでに「清徳丸」と書かれた旗などが見つかっていますが、部品が回収されたのは初めてです。スロットルレバーが残っていれば、事故直前の清徳丸の動きを解明する手がかりになる可能性もあるとみられています。(03日21:41)
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