北京で2日間にわたり行われた日本と中国の有識者による歴史共同研究の初会合は、27日、戦時中の歴史を集中的に研究することなどで一致し、終了しました。
「一緒に歴史を研究することによって障害を乗り越えて、未来志向でやっていこうという、全体ではそういう雰囲気だったと私は理解しています」(日本側座長東京大学・北岡伸一教授)
日本側の座長を務める東京大学の北岡教授は初会合後の記者会見で、「誇張された歴史認識のギャップを縮めるために努力することで合意した」と述べました。
また、満州事変から終戦までの戦時中の歴史を集中的に研究することで、犠牲者の数などで見解が異なる「南京大虐殺」についても「今後の議論を排除しない」としています。
全体会合は今後1年半であと3回開催され、再来年(2008年)には、研究成果が発表される予定です。(28日00:08)