北朝鮮の核問題を巡る6か国協議の議長、中国の武大偉外務次官が訪朝しましたが、懸案の「核計画の申告」では進展がありませんでした。
武次官は3日間の日程で北朝鮮を訪れ、パク・ウィチュン外相などと会談したほか、ヨンビョンの核施設を視察しました。
しかし、中国外務省の報道官は「無能力化への作業は順調だ」としながらも、「核計画の申告」については、「各国がさらに議論する必要がある」と指摘し、ウラン濃縮疑惑の取り扱いなどを巡り、米朝の溝が埋まっていないことをにじませました。
共同文書で年内と定めた申告期限についても、「北朝鮮は、真剣に約束を履行すると表明した」と述べるに留まり、6か国協議の早期再開は難しい情勢です。(20日20:27)