ニューヨークの原油先物相場は、世界的な景気の悪化で需要が減るとの見方から続落して、1バレル=44ドルを割り込み、3年11か月ぶりの安値水準となりました。 4日のニューヨーク原油先物相場は、アメリカの雇用や製造業などの経済指標の落ち込みが明らかになり、世界同時不況の影響で需要がさらに減るとの観測が広がり続落しました。 終値は、前日より3ドル12セント安い1バレル=43ドル67セントで、2005年1月以来、3年11か月ぶりの安値水準となりました。 7月3日につけた終値ベースでの史上最高値の145.29ドルから、わずか5か月で100ドル以上、下落したことになります。 銀行大手、メリルリンチは、4日付のリポートで「景気後退が中国に波及すれば、原油価格は2009年に1バレル=25ドルを割り込む可能性がある」と指摘しています。(05日09:27)