去年7月、兵庫県姫路市で暴力に耐えかね、80歳の夫を殺害した84歳の妻に対し、神戸地方裁判所・姫路支部は、懲役8年の判決を言い渡しました。
この裁判は去年7月、兵庫県姫路市の主婦・岡本花子被告(84)が、自宅で夫の章さん(当時80)から天ぷらを盛った皿を投げつけられたことに腹を立て、金槌で殴ったうえ、包丁で何度も切りつけて殺害した罪に問われているものです。
岡本被告は、「心神耗弱状態だった」と主張していましたが、7日の判決で、神戸地裁・姫路支部は「強盗による犯行を装い、取り調べに対しても記憶を維持している」として、心神耗弱を認めませんでした。
その上で、「長年、夫から暴力を受け続けた苦痛には同情する点がある」と述べ、懲役13年の求刑に対し、懲役8年の判決を言い渡しました。(07日17:15)