気象庁は、今年7月の岩手県沿岸北部の地震で震度6強を観測した震度計が、実際よりも大きな震度を観測していたとして、この地震の最大震度を6弱に下方修正しました。
今年7月24日に起きた岩手県沿岸北部を震源とするマグニチュード6.8の地震では、岩手県が洋野町の旧大野村役場に設置している震度計で、最大震度6強が観測されました。
しかしその後の調査で、震度計の精度に疑問が生じたため、気象庁はこの震度計のデータを記録から外し、最大震度を「6弱」に引き下げました。
旧大野村役場の震度計が、地震の後に設置された臨時震度計に比べて、1段階以上大きな値を観測しているのがわかったということです。また、震度計の設置台と地面の間に数ミリの隙間が見つかっていて、この隙間で地震の揺れが増幅されて、実際よりも大きい震度を観測した可能性があるということです。
気象庁は今後、現地調査などを行い、詳しい原因を調べるとともに、定期的に震度計の点検を行うことにしています。(29日19:24)