4年前、長崎市で起きた幼児誘拐殺人事件で、長崎県は加害者の少年に対して、これまで4年間続いていた強制的措置の申請をしないことを決めました。
事件を起こした当時12歳の少年は4年前、4歳の男の子を誘拐し、立体駐車場から転落させて殺害しました。
加害者の少年は、さいたま市の児童自立支援施設で更正に向けた教育を受けていますが、これまで事件と向き合う姿勢が不十分であり、また、再犯の恐れがあるとして、施設内での行動が制限できる強制的措置が3年にわたり、1年ごとに延長されてきました。
「長崎県こども・女性・障害者支援センター」では、この1年、児童心理士などの専門家が、複数回にわたって面会したり施設からの報告を分析するなどした結果、少年の強制的措置の延長を求めないことを決定しました。
少年は、この1年で事件と向き合うことができるようになり、贖罪の気持ちも深まってきているということです。少年は、強制的措置が解除されても、このまま現在の施設で必要な教育を受けることになっています。(27日03:19)