「さんまは目黒にかぎる」の古典落語にちなんだ「目黒のさんま祭り」。実は毎年２か所で別々に開かれていますが、それにはこんな背景がありました。
古典落語にちなんだ「目黒のさんま祭」。旬のサンマを無料で食べることができるとあって人気を呼んでいますが、実は２つの地区で別々の日に開かれています。
先週の日曜日はＪＲ目黒駅がある品川区。きょうは目黒区。それぞれ「うちが本家」と張り合っているのです。
「こちらが本場。負けるつもりはないですね」（目黒区側の実行委員）
これに対し、品川区側も「こちらはずっとＪＲ目黒駅の前で開いている」と話します。さらに、この「ご当地争い」、サンマを提供する産地までが参戦しているのです。
品川区側は岩手県・宮古産のサンマ。一方、目黒区側は宮城県の気仙沼産。また、徳島のスダチには大分のカボスといった具合です。「目黒のさんま祭り」に提供することで大消費地での販売促進につなげたいという産地側のねらいもあるようです。
ただ、会場を訪れた人はそんな「ご当地争い」はどこ吹く風。サンマをほおばり、旬の味覚を堪能していました。（16日16:17）
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