先月11日に発生した地震により、震源地である宮城県沖の海底が24メートル東南東に動いていたことが、海上保安庁の調査でわかりました。
海上保安庁が先月28、29日に、震源のほぼ真上にあたる宮城県牡鹿半島沖120キロ、水深1700メートルの地点に設置した「海底基準点」を調べたところ、海底が地震発生前に比べ東南東におよそ24メートル移動し、およそ3メートル隆起していたことがわかりました。
今回の地震により、宮城県の牡鹿半島で陸地が5.3メートル移動したことが国土地理院の調査でわかっていますが、海底の移動はこの4倍以上にあたり、震源に近い海底でより大きな変動が起きていたことになります。地殻変動はまだ続いていて、4月3日現在も東南東への移動は継続しているということです。
海上保安庁によりますと、これだけ大規模な海底の移動は世界でも例がないということで、今回のデータが地震発生のメカニズムを解明する手がかりになるとして調査を進めることにしています。(06日19:45)
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