トヨタ自動車といすゞ自動車は、共同で進めているディーゼルエンジンの開発計画を凍結しました。北海道での建設が有力と見られていた新工場も白紙となりました。 トヨタといすゞの新工場は、北海道の苫小牧東部地域にあるいすゞの子会社の隣に建設されることが最有力と見られていました。両社は既にヨーロッパ向けのトヨタ車に搭載する低公害型のディーゼルエンジンの共同開発を進めていて、2012年の製造開始に向け試作品も作っていました。 しかし、世界的な景気の低迷で、ヨーロッパ市場の需要が不透明となったため、今月上旬、両社が協議して、開発計画を一時、凍結することを決めました。 「『車と環境』はしばらく続く課題。ディーゼルエンジンの誘致活動は、熱心に取り組んでいかなければならないというふうに思っています」(苫小牧市・岩倉博文市長) トヨタ自動車は、「計画は中止したわけではなく、市場の動向が上向けば計画を再開させたい」と説明しています。(16日11:34)