「ヒーリングサロン」を装った霊感商法事件で、関与が疑われている神奈川県警の51歳の警視が、県警の任意の聴取に対し、「霊感商法や詐欺との認識はない」と話していることが新たに分かりました。
この事件は、山梨県甲斐市にある団体「神世界」が運営する都内のサロンに勤務する女が、横浜市の男性から現金490万円をだまし取ったとされるもので、神奈川県警・警備部の前警備課長、吉田澄雄警視(51)の関与が疑われています。
吉田警視は県警の任意の聴取に対し、「霊感商法や詐欺との認識はない。善意で困っている人を助けるためサロンを手伝っていた」と話していることが新たに分かりました。
吉田警視は部下の警察官らをサロンに誘っていましたが、このうち5、6人に投資話を持ちかけ、自分の口座におよそ430万円を振り込ませた上、その金をサロンの営業資金として女に渡していたということです。県警は、「神世界」の実態解明を急ぐ方針です。(21日05:18)