アメリカのオバマ大統領は、就任後初めてとなる記者会見を行い、90年代の日本の失敗を例に、過去最大の景気対策への国民の支持を訴えました。 アメリカ大統領の記者会見が、夜のテレビのプライムタイムにセットされるのは異例のことですが、この席でオバマ大統領は、日本の失敗から学ぶべきと訴えました。 「日本は、90年代の景気後退期に大胆かつ迅速に対応しなかったため、90年代は『失われた10年』に苦しみ、著しい経済成長を遂げることができなかった」(オバマ大統領) 会見でまずオバマ大統領は、現在は「大恐慌以来の最も深刻な危機だ」とした上で、「大胆に、かつ迅速に動かなければならない」と、自らが提案した過去最大の景気対策への国民の支持を訴えました。 景気対策については、現地時間の10日、焦点の上院で可決される見通しとなっていますが、なお上下両院の協議が必要なことから、議会に速やかに合意を形成して法案を通すよう求めたものです。 また、金融対策については、「さらにいくらのお金が必要になるか、現時点ではわからない」という認識を率直に示しました。一方、外交政策ではイランへの対話姿勢を鮮明にしました。 「今後、数か月で直接会談し、外交交渉を始める突破口を見つけられるよう期待している」(オバマ大統領) 大統領は、「ハマスなどテロ組織への支援や、核兵器の開発は受け入れられない」としながらも、「イランと相互に尊重できる関係は可能だと思う」とも述べました。 先週は、納税漏れによる閣僚の指名辞退で大きな打撃を受けたオバマ大統領ですが、景気対策を前面に、攻めの姿勢でダメージの挽回を図りました。(10日11:35)
(本网站视频文件将在10日后进 行删除)