噴火警戒レベルが２へ引き上げられました。熊本県の阿蘇山で噴火が起きたのを受け、火口周辺が６年ぶりに規制されました。ロープウェーが運行を取りやめるなど、観光への影響が懸念されています。
熊本県の阿蘇山でおよそ２年ぶりに噴火が起き、噴火警戒レベルが引き上げられました。
これは、警戒レベルが引き上げられる直前に撮影された映像です。湯だまりが減り、露出した火口の底から噴煙が高さおよそ５００メートルまで上がり、火山灰が降っていることも観測されました。
今回はごく小規模な噴火ということですが、今後、火口周辺１キロの範囲に、大きな噴石を飛ばす噴火の可能性があります。
「少し白っぽい火山灰が降っています。特段の変化はでていないが注意が必要」（福岡管区気象台下村雅直主任技術専門官）
これを受け、気象台は中岳第一火口の噴火警戒レベルを平常のレベル１から火口周辺規制のレベル２に引き上げ、阿蘇市などは、およそ６年ぶりに火口周辺１キロへの立ち入りを規制しました。ロープウェーが運行を取りやめるなど、観光客へも影響が・・・。
「きのう飛行機から見た。だいぶ噴火してた。煙が出てた」
「ガス噴火すると聞いて、今どうしたらいいのか、逃げなきゃいけないのかと思って」（観光客）
今のところ、活動の活発化の目安となる火山性連続微動は観測されていませんが、気象台では今後も変化を注意深く見ていくことにしています。（16日23:14）
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