枝野官房長官が金融機関に対して、東京電力向け融資の債権の放棄を求めていることについて、日銀の白川総裁は「金融機関側が不安を抱くようでは円滑な取引を確保するのは難しい」として、枝野長官の姿勢を批判しました。
「直接金融であれ間接金融であれ、その担い手が取引条件の安定性に不安を抱くようでは、円滑な金融取引の成立を確保することは難しい」（日銀・白川方明総裁）
白川総裁はこのように述べて、金融機関に債権放棄を迫る枝野長官の姿勢を批判しました。
さらに白川総裁は、債権放棄について一般論と前置きした上で、「直接の当事者である金融機関と東電の間で話し合って決めること」と指摘し、民間企業同士の取引に政府が介入すべきではないという考えを示しました。（21日00:32）
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