あれから12年が経ちました。未曽有の被害をもたらした阪神淡路大震災。6000人を超える命を奪ったあの大地震から17日で12年です。
今年も「1・17」の文字にあかりが灯されました。灯籠の数は犠牲となった人と同じ6610。被災地、神戸は17日朝から静かな祈りに包まれています。
「泣いてばっかしおっても仕方ないから。元気でおらないかんと思って、頑張ってはきてますけど」(追悼に訪れた人)
「何か昨日のことみたい。まだ亡くなったと思っていないです」(追悼に訪れた人)
「寂しいのは寂しいと。でも、私もいつまでも生きてるわけやないから、今度会うときはもう離れずして、仲良う暮らさなと」(追悼に訪れた人)
焼けた聖堂がいまだ再建中のカトリックたかとり教会。今年は仏教でいう13回忌に当たるため、神父と僧侶がともに祈りを捧げました。
8人の児童が亡くなった芦屋市の精道小学校。児童全員で折った千羽鶴と手作りの花を手向けて冥福を祈りました。
12年の時を経てここを訪れる人たちの祈りは年々長く、深くなっていくように感じます。被災者にとって、震災の記憶は決して薄れることはありません。(17日11:33)