アメリカ政府高官がミャンマー軍事政権の高官と今週、中国の北京で会談し、アウン・サン・スー・チーさんらの解放を要求していたことが明らかになりました。
アメリカ国務省のケーシー報道官によりますと、今週初め北京で行われた会談には、アメリカからジョン国務副次官補、ミャンマーからは外務省や情報省の高官が出席しました。
会談の中で、アメリカ側は自宅軟禁中のアウン・サン・スー・チーさんの解放や政治犯の釈放を求めたということです。
「今後ミャンマー政府と、より幅広い対話に発展するかどうかは、彼らがスー・チーさんやほかの政治犯をどう扱うかにかかっています」(ケーシー報道官)
ミャンマーの軍事政権は、かねてから関係改善のための対話を求めてきましたが、アメリカ側はスー・チーさんとの面会を条件として応じて来ませんでした。
今回、中国の仲介で異例の高官協議が実現した背景には、ミャンマーの民主化を目指し軍事政権と直接対話を始めようというブッシュ政権の思惑があります。(29日07:47)