ヨーロッパ統合の基礎を築いた「ローマ条約」の調印から、ちょうど50年を迎えた25日、EU=欧州連合の加盟国首脳が一堂に会し、「ベルリン宣言」を採択しました。
EU=ヨーロッパ連合の議長国・ドイツのベルリンで行われた記念式典にはEU27カ国のトップが出席。「ヨーロッパは50歳の誕生日を迎えた」という表現で、結束をアピールしました。
「幸運にも我々は欧州の市民として一体となりました。それは数世代にわたる夢だったのです」(EU議長国ドイツメルケル首相)
この日、採択した「ベルリン宣言」では、「ヨーロッパは経済の成功と社会的責任を結びつけた手本」であると統合の意義を強調しました。
しかし、外交政策などでも統合を目指すEU憲法は事実上、頓挫したままです。議長国のドイツは憲法制定の期限を2009年とし、何としてでも前に進めたいと必死です。
ヨーロッパの統合を目指して半世紀、EUは人口およそ5億人を擁する超国家組織へと発展しました。さらなる進化を遂げるかは、ここ数年が正念場だと言えます。(26日09:48)