警察庁は、飲酒運転やひき逃げに対する罰則強化を盛り込んだ、道路交通法の改正案の試案を公表しました。
警察庁は今年8月、福岡で幼児3人が犠牲となった事故を受け、道路交通法の改正案の試案に、飲酒運転に対する罰則強化を盛り込みました。酒酔い運転の最高刑を懲役3年から5年に引き上げ、酒気帯び運転の最高刑も懲役3年に引き上げるとしています。
さらに、車の同乗者や酒を提供した店、車を貸した人などについても、罰則の強化などを打ち出しました。
一方、これまで飲酒運転などによる危険運転致死傷罪に比べ、ひき逃げへの刑罰が軽いという批判がありましたが、今回の改正では、ひき逃げの罰則も引き上げ、業務上過失致死傷罪との併合によって、最高刑を懲役7年6ヶ月から15年にするとしています。
このほか、後部座席のシートベルトの義務化や、75歳以上の高齢者ドライバーへの認知機能検査の義務付けも盛り込まれています。改正案は、来年の通常国会に提出される予定です。(28日10:18)