神戸の男子高校生がインターネットを使ったいじめが原因で自殺し、２５日までに同級生３人が逮捕されていますが、イギリスでも「ネットいじめ」は深刻化していて、政府は今週から国を挙げてキャンペーンに乗り出しました。
これはイギリス政府が今週から始めた「ネットいじめ撲滅キャンペーン」のＰＲビデオです。男子生徒が携帯メールやインターネットでいじめに遭っているものの、周囲に言えず悩んでいることからビデオは始まります。最終的には親が発見し、学校に通報。警察も介入して、いじめが解決するというストーリー仕立ての内容です。
イギリスでは、１２歳から１５歳までの子どもの３人に１人が「ネットいじめ」を受けた経験があるとの調査結果があり、深刻な社会問題となっています。政府はビデオとともに、５０ページを超える「ネットいじめガイドライン」を全国の学校に配布しました。
その概要ですが、「学校の中にネットいじめ担当の責任者を作る」。さらに、「いじめの証拠を保存する」「加害者を特定するために警察の介入を要請し、ネット業者から発信者の情報を得る」「加害者を特定できたら処罰を与える」など、警察の活用も促す踏み込んだ内容となっています。
「メールなどに脅迫が含まれる場合は、学校は警察に通報するということを、子どもたちに伝えることは、大変重要なことだと考えます」（ＮＧＯ「チャイルドネット」代表、ステファン・デイビス氏）
事件が起きる前に未然にどう防ぐのか。今回のイギリスのキャンペーンには、社会全体でネットいじめを許さないという強い姿勢が打ち出されています。（26日08:11）
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