枝野官房長官は、全国135か所で各自治体が行った海水浴場の水質モニタリング調査の結果を発表しました。
毎年、多くの人で賑わう茨城県大洗町の海岸。今年は客の大幅な減少が予想されています。
23日、枝野官房長官は全国135か所の海水浴場の放射性セシウムを調査した結果、海水から検出されたのは、福島県いわき市の1か所のみで、あとは検出限界以下だったと発表しました。いわき市についても、泳いでも健康に問題ないレベルだといいます。
また環境省は22日、海水浴場などで泳ぐ際、放射性物質の濃度の基準を示し、23日、原子力安全委員会が、これを“妥当”だとしました。その基準とは、海水浴場や河川、湖での放射性セシウムが「水1リットルあたり50ベクレル以下」。放射性ヨウ素が1リットルあたり30ベクレル以下。それぞれ飲料水の基準値よりも厳しいものとなりました。
これは水中のセシウムが1リットルあたり50ベクレルの海で、毎日5時間泳いだ場合を想定、仮に水を1日あたり1リットル飲み込み、皮膚を通して体内に入ったとしても、夏の2か月間の被ばく量は0.1ミリシーベルト以下になる計算です。環境省は24日にも早急に自治体に通知して周知したいとしています。
飲料水よりも厳しい安全基準が示されたことについて、茨城・大洗町のサーフショップは・・・
「(海水の)基準値が出て海水浴場の水質と見比べてもらって、判断できる材料がやっとできる」(イエローサンズ 坂本清克さん)
一方、今年一番となる32.2度を観測した東京。都内の小中学校ではプール開きを間近に控え、北区では区内の小学校などのプールの水を採取し、独自に分析機関に放射線量の測定を依頼しました。
「こちらの部屋には、北区内の小学校から集められたプールの水が置いてあります」(記者)
測定結果は後日、公表する予定だといいますが、区の担当者によりますと、国として東京のプールの判断基準は示されておらず、区としては飲料水の基準値200ベクレルをもとに、独自の判断をしていくといいます。(23日17:58)
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