スパリゾートハワイアンズのフラガールたちの全国慰問キャラバンが3日、東日本大震災で被災した地元、福島県いわき市でスタートした。市立中央台東小と県立平工業高の避難所2か所で、それぞれ5人のダンサーが、合計100人以上の被災者の前で優美なフラダンスを披露。長い避難所生活で疲れた被災者たちの心を癒やした。5日まで地元市内を慰問した後は、県内、首都圏、西日本などの各地へ展開し、徐々に全国へ広げていく。
アロハー!救援物資が積まれている避難所が、南国のリゾート地に一変した。鮮やかなハワイアンドレスを着た5人のフラガールたちが笑顔満開で、避難者全員に首からレイを掛け、ハワイのお土産、マカデミアンナッツチョコレートの箱を手渡した。
レイの花が香る中、ゆったりと流れるハワイアン音楽に合わせて、フラダンスが始まった。「ブルーハワイ」やチーム代表曲「フラガール~虹を~」など5曲披露し、最後に「アロハー!」のあいさつで締めると、拍手が巻き起こった。
3・11震災以来53日ぶりの披露。フラ歴7年目の松本千鶴さんは「いつものステージと違い、不安もありましたが笑顔で踊れました。一人でも多くの方に笑顔と元気を届けられたら、と思います」と声を弾ませた。震災後は4月22日に練習再開するまで、自宅での自主トレ程度しかできなかったが、体がフラの動きを覚えていてくれた。
踊る方も、見る方も心が安らぐと言われるフラ。平工高に避難している小林信行さん(61)=トラック運転手=は、スパリゾートがあるいわき湯本出身。炭鉱の町からリゾート地へと変遷する過程を見て育った。「地元だと、逆に行かないもんだ。ここで初めて生で見られるとはね。最高だったよ」と目を細めた。家族と暮らしていた同市薄磯の自宅は津波で全壊。仮設住宅のメドすらいまだ立たず、一家全員での避難所生活はまもなく2か月となる。「ストレスもたまるし、こういう癒やしは必要だね」としみじみと話した。
放射能汚染による風評被害に悩む同市は、東京都内各所でトマト、キュウリなど市農産物の安全性をPRする「がんばっぺいわき」キャンペーンを実施中。市関係者の話では、これから県外で活動するフラガールと農産物PRをタイアップしてのキャンペーンも検討されているという。
实用单词解析:
◆優美 (ゆうび):优美.
◆披露(ひろう):(1)〔広く告げる〕宣布.
(2)〔発表する〕公布,发表出来.
◆農産物(のうさんぶつ):农产物,农产品.