東京消防庁は、４日に救急隊員が心肺停止状態の男性の蘇生処置を行った際、蘇生を行う医療機器が正常に作動しない不具合があったと発表しました。
東京消防庁によりますと、不具合を起こしたのはアメリカ・メドトロニック社製の除細動器で、これは心肺停止患者の心臓に電気ショックを与え蘇生を行う、いわゆる「ＡＥＤ」と呼ばれる医療機器です。
４日午後１時頃、目黒区内で心肺停止状態の７０代の男性の蘇生処置を行う際この機器を使用したところ、１度は通常通りに作動したもののその後、電源が落ち使用できなくなる不具合が生じたということです。救急隊は急きょ、心臓マッサージや人工呼吸などの蘇生処置を行いましたが、男性は死亡しました。搬送先の医師は、「ＡＥＤが稼動しても救命は難しかった」と話しているということです。
この機器は、朝の点検の際には異常はみられなかったということですが、東京消防庁は何らかの機械的な不具合が生じたとみて原因を調べています。（05日21:56）
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