アメリカのオバマ大統領は、訪米している韓国のイ・ミョンバク大統領と会談しました。両首脳は、米韓ＦＴＡ＝自由貿易協定を弾みに、軍事、経済を含めた「２１世紀の戦略的な同盟」へ深化させることで一致しました。
オバマ大統領にとって経済面での大きな成果といえる米韓ＦＴＡ。その立役者となったイ・ミョンバク大統領に対し、オバマ大統領は最大級の歓迎ぶりを示しました。
「今日、米韓同盟はかつてなく強固になったと誇りを持って申し上げます」（アメリカオバマ大統領）
その上でオバマ大統領は、イ大統領の訪米で米韓関係が「新たな章を記した」と宣言。これに対し、イ大統領は、米韓ＦＴＡにより「安全保障のみならず、経済面での同盟関係がより強固になった」と述べ、２１世紀へ向けた同盟深化をアピールしました。
また、共同会見でオバマ大統領は、「北朝鮮は両国にとって直接の脅威だ」と述べると共に、「北朝鮮による挑発行動は、報酬ではなく、より強い制裁と孤立を生む」と強い言葉でけん制、ウラン濃縮活動を含むすべての核開発を断念するよう迫りました。
両首脳は朝の歓迎式典を皮切りに、首脳会談、４時間に及ぶ公式晩餐会、さらに１４日にはデトロイトに出向いて、自動車工場を見学する予定で、あわせて１０時間以上を共に過ごすことになります。
ＦＴＡを１２日夜、承認したばかりの議会では、上下両院の議員が一堂に会して、イ大統領の演説が行われ、ＦＴＡの早期発効へ向けた進展を祝いました。（14日06:06）
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