福島第一原発の原子炉が安定した状態となる冷温停止を達成した後も、その状態を維持するための安全対策について、東京電力が発表しました。
国と東京電力は、原子炉が冷温停止を達成する目標時期を年内とすることを決め、17日、正式に明らかにしましたが、東京電力はさらに、その状態を維持するための安全対策などに関する報告書をまとめ、17日、原子力安全・保安院に提出しました。
原子炉への注水タンクをタービン建屋の屋内に増設することや注水のための配管を交換するなど様々な対策が記載されていて、現在よりもさらに安定した状態を目指すとしています。
一方、報告書では、現在の福島第一原発で再び燃料が損傷する事態は5000年に一度程度発生すると試算しています。
大津波に襲われたり、原子炉への注水ができなくなった場合を想定したということですが、東京電力ではこのデータを、何を重点的に改善すべきかを把握するため使っていくと説明しています。(18日00:49)
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