世界遺産・姫路城(兵庫県姫路市)の「平成の大修理」(09~14年度)に伴い新調される鯱(しゃち)瓦の製造現場が8日午前、奈良県平群(へぐり)町の「山本瓦工業」で報道陣に公開された。瓦職人が金(かね)のへらで鯱瓦の表面を丁寧に磨いていた。頭側と尾びれ側に2分割して形作られた状態で、このあと乾燥と焼き上げを経て組み立てる。来年3月には完成する予定。
寺社などの瓦を手がける同社が製造。貞享4(1687)年に造られた姫路城の鯱瓦を踏襲し、完成すれば高さ約1.9メートル、重さ280~300キロになる。大きく反った胴体に目やうろこが刻まれている。
4体製造し、そのうち焼きむらのない2体を選んで姫路城大天守の最上層に設置する。同社の山本清一会長(79)は「完成まで気を抜けない。職人が心を一つに取り組んでおり、屋根の上で頑張ってくれる鯱瓦を造りたい」と話している。【石田奈津子】
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◆新調 (しんちょう):(1)新制作的。(2)新曲调.
◆丁寧 (ていねい):很有礼貌,恭恭敬敬(言動が礼儀正しく、配慮が行き届いていること。また、そのさま)。
◆職人 (しょくにん) :手艺人、工匠.