年末年始を海外やふるさとで過ごす人たちで各交通機関は朝から混雑しました。
「ネパールに6日間。(年越しは)テントで過ごします」
「子どもたちとのんびりプールサイドで。主人に頑張っていただいて」(出国する人)
今年の年末年始は、成田空港からだけでおよそ58万人が出国する見込みですが、円高の追い風などにより、去年より利用者は増えていて、特にアジアやグアムなどの近距離路線が好調だということです。
「沖縄に行きます。ご飯食べたい」
「年末初めて家族で過ごすので、とても楽しみです」(旅行者)
また、羽田から各地へ向かう国内線の混雑も29日がピークで、航空各社によりますと被災地へのボランティアに向かう人たちなどの影響で東北や北陸方面の予約数は13%増えているということです。上りの混雑のピークは年明け1月3日の見込みです。
一方、岩手県・JR盛岡駅の東北新幹線のホームには、久しぶりの里帰りを楽しみにした帰省客が次々と降り立ちました。しかし、震災で被害を受けた三陸沿岸部に実家がある人は、複雑な思いを胸に故郷に帰って来ました。
「実家は(宮古市)田老地区なので、町はないですけど、家は幸い残ったので、そちらに帰ってゆっくり過ごしたいと思う」
JR東日本によりますと、29日の下り新幹線の指定席はほぼ満席ですが、30日の遅い時間からは空席もあるということです。
震災後、初めての年末を迎える被災地でも帰省する人たちの姿が増え始めました。宮城県気仙沼市の離島、大島。津波のつめ跡が残る乗り場に帰省客を乗せたフェリーが到着しました。帰省は、被害を受け9か月以上が過ぎたふるさとを見ながらの道のりとなりました。
「(復興が)進んだと思うところと、いまひとつというところがあって、なかなか時間がかかるのかなと」(神奈川県から帰省した女性)
「言葉が出ないですね。まだ友人に会えていないので、会っていろいろ話を聞かせてもらいたい」(震災後初めて帰省した男性)
帰省した人たちは、復興を目指すふるさとで新年を迎えます。(29日17:09)
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