第１４６回芥川賞は、円城塔さんの「道化師の蝶」と田中慎弥さんの「共喰い」がダブル受賞しました。
「ありがとうございます。大変大胆な決断があったのではないかなと思っております」（円城塔さん）
芥川賞に選ばれた円城塔さんの「道化師の蝶」は、不連続的に物語が展開する複雑な構成で、選考委員は「その斬新さが面白い」と評しました。また、田中慎弥さんの「共喰い」は、ある家族内の暴力と性、確執が絡み合い決壊するさまを綴った小説で、文章の密度の高さが評価を受けました。
「確かシャーリー・マクレーンだったと思いますが、アカデミー賞、何度も候補になって、最後にもらったときに『私がもらって当然だと思う』って言ったそうですが、だいたいそういう感じ・・・。４回も落とされ後ですから、ここらで断ってやるのが礼儀といえば礼儀ですが、私は礼儀を知らないので・・・」（田中慎弥さん）
一方、直木賞には、葉室麟さんの時代小説「蜩ノ記」が選ばれ、十年後の切腹を命じられながらも気高く生きる武士の残された日々を描いた描写力が、評価されました。（18日01:14）
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