首都圏に降った大雪でスリップ事故や転倒が相次ぎ、300人近くがけがをしました。今後注意するのは路面の凍結です。
人々は路面の雪を見ながら慎重に歩を進めます。道路の雪は夜になってシャーベット状から凍り始めています。
「転倒すると転び方によっては骨折の可能性もあるし」
「一晩たって時間置くと路面凍結するので。スケート場みたいになると怖い」(街の人)
一面の銀世界。低気圧の影響で、関東甲信地方は29日未明から広い範囲で雪に。山梨県の富士河口湖町で28センチを記録するなど、各地で大雪となりました。東京・大手町でも一時2センチの積雪を記録。東京都心では今シーズン2度目の積雪になりました。昼までの気温を見てみると、一番高かったのが午前1時。その後下がり続け、正午には1度を記録しました。
雪が舞う中、29日完成したスカイツリー。建設を担当した会社から運営会社に引き渡されました。
「粋があるというか、雪の日に完成するのもいいのではないか・・・」(街の人)
1月下旬、地上に落下した雪が住宅の屋根を壊すなどの被害が出たことを受け、地上に警備員を配置するなどの対策が取られました。
バイクの男性が転倒。男性にけがはありませんでしたが、エンジンがかからなくなってしまいました。雪の影響で、各地でスリップ事故が相次ぎました。フロント部分がぐちゃぐちゃになった自動車。もう1台のワゴン車は用水路に突っ込んでいます。栃木県宇都宮市の交差点で、スリップした乗用車が反対車線を走っていたワゴン車と衝突。ワゴン車の男性が足にけがをして病院に運ばれました。山梨県北杜市の国道でもスリップしたトラックが横転。運転していた男性が軽いけがをしました。この雪の影響で、首都圏ではスリップ事故や転倒などでのけが人が少なくとも287人に上りました。
雪がやんでからも道路では事故が続いていました。車のトラブルに対応するサービスを行うJAF。夜になっても出動要請が止まりません。雪は収まりましたが、この後注意が必要なのは「路面の凍結」です。
「今晩、気温が下がって凍ることに注意。このあと深夜2時、3時に気温が下がり、溶けた雪が凍る」(JAF八王子基地 竹腰直喜さん)
さらに警戒すべきは「ブラックアイスバーン」。雪が溶けても危険は増しています。
「ただ路面がぬれているだけに見えても凍っていることもある。アスファルト色なので凍っているように見えないが、実際は凍結しているので雪道より危険」(JAF八王子基地 竹腰直喜さん)
同じことは歩行者にも言えます。道路の雪がなくなっても路面が凍結している可能性があるので、注意が必要です。(01日00:01)
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