邪馬台国の有名な候補地である奈良県桜井市の遺跡から、国内最古の木製の仮面が出土しました。
見つかった仮面は大人の顔と同じくらいの大きさで、目と口の部分がくり抜かれ、鼻の穴もちゃんと付いています。また、線で刻まれた眉毛の周辺には赤色の顔料も残るなど、ほぼ完全な形で出土しました。
農機具の鍬（くわ）を転用して作られたものですが、実際に鍬として使ったのではなく、豊作を祈る祭りの小道具として使われたとみられています。
３世紀前半、弥生時代のもので、木製の仮面としては国内最古の貴重な発見です。奈良県桜井市の纒向（まきむく）遺跡一帯は邪馬台国の有力な候補地で、冷たい表情のこの仮面が邪馬台国論争を再燃させる可能性があります。（27日06:10）
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