久間防衛大臣は、来日しているアメリカのクラウチ大統領次席補佐官と会談し、在日アメリカ軍再編の焦点である沖縄・普天間基地の移設問題やイラク戦争をめぐり、自らの発言がアメリカ側の不信感を招いた事について釈明しました。
久間防衛大臣は、普天間基地の移設問題で日米合意案の修正に度々言及したり、アメリカによるイラク開戦の判断を批判した事などから、アメリカ側が防衛首脳会談の開催を拒否しています。
27日の会談でクラウチ次席補佐官は、「日米関係ではグローバルな問題に取り組む枠組みが出来ていて、今後はこれを実施していく事が重要だ」と指摘し、在日アメリカ軍再編の合意を着実に実行するよう釘を刺しました。
これに対し久間大臣は、「沖縄の新しい知事は理解のある方なので、アメリカ側も心配する必要はないだろう」と、普天間移設をめぐる自らの発言を釈明しました。
さらに「日米同盟を強固にしていくため、アメリカのイラクでの努力を支援していくのが日本政府の考えだ」と述べ、アメリカのイラク政策を支持する考えを強調しました。(27日14:50)