全日空機の機内で機長の命令に従わず携帯電話の電源を切らなかったとして、警視庁は34歳の乗客の男を逮捕しました。
航空法違反の疑いで逮捕されたのは、神奈川県平塚市の稲川会系暴力団組員、下田巨将容疑者(34)です。
下田容疑者は今年3月10日、羽田空港から宮崎空港に向かう全日空609便の離陸前の機内で、機長の命令に従わず携帯電話の電源を切らなかった疑いが持たれています。
下田容疑者は機内に携帯電話を5台も持ち込んでいましたが、乗務員の再三の注意にも応じず、機長が禁止命令書を出した後も、携帯電話の電源を切ろうとしませんでした。
全日空機は、男を降ろしたため30分の遅れが出ました。
調べに対し、下田容疑者は容疑を認めた上で、「電源を切るのに時間がかかった」などと話しているということです。
航空機内での迷惑行為を規制した改正航空法で乗客が逮捕されるのは、全国で初めてです。(17日22:51)