東京の事件では、元次官の家の廊下に血痕が残されていたことがわかりました。犯人が元次官を探しに自宅にあがりこんだ可能性もあり、警視庁は鑑定をすすめています。 ブルーシートの奥では19日も警視庁の捜査員による実況見分が行われています。被害者は胸など数か所のほか、背中にも1か所、腕には身を守ろうとしたときにできた傷が多数あり、犯人が妻に対し、執ように襲撃を繰り返していたことがわかりました。 元厚生事務次官・吉原健二さんの妻、靖子さん(72)は、18日午後6時半ごろ、こちらの自宅で宅配便業者を装った男に刃物で刺され、重傷を負いました。 自宅近くの交差点から南の方向に100メートルほど離れた駐車場のあたりまで、血痕のついた足跡が残されていたことがわかっていますが、その後の調べで、犯行の時間帯にその方向から走ってくる不審なトラックが目撃されていたことがわかりました。 また、吉原さんの自宅では、玄関だけでなく廊下にも血痕が残されていたことが新たにわかりました。警視庁は、犯人が靖子さんを襲ったあと自宅に入り込み、さらに健二さんをも襲撃しようと室内の様子を窺った可能性があるとみていて、足跡の鑑定をすすめるなど犯人の特定を急いでいます。(19日11:30)