日中関係が“蜜月の仲”と呼ばれた84年に青年交流団として中国を訪問した200人あまりが再び中国から招待され、胡錦涛国家主席と会見しました。
招待されたのは、84年当時、中国の胡耀邦共産党総書記の招きで訪中した青年交流団の人たちと、その子供ら合わせて200人あまりで、当時、総理大臣だった中曽根康弘氏も招かれました。
会見の中で胡錦涛主席は、日中関係について「改善の過程に入っている。今後は特に若い世代の交流を進めて行きたい」と述べました。
交流団が最初に招かれた84年は日中関係が“蜜月の仲”と呼ばれた良好な時代で、当時の交流団を中国側の事務方として迎えたのが現在の胡錦涛主席でした。
そのため、胡錦涛主席は日中国交回復35周年の今年、日本からの大規模な訪問団を再現させることで対日重視の姿勢をアピールするとともに、当時の総書記で民主化を推進して失脚した胡耀邦氏を事実上、再評価する狙いがあるものと見られます。(19日23:53)