医師不足や赤字経営のため、公立病院の閉鎖が全国で相次ぐ中、東京都の台東区は、23区で初めての区立病院をオープンさせました。 「近い所に大きな病院があるのはいい。救急の場合、土日でもみてくれる」「赤字にならなければいい」(台東病院に来た人) 1日にオープンした台東区立台東病院は、かつて都立病院があった場所に、およそ90億円かけて新設されました。ベッド数は120で、リハビリなどの療養治療を行う老人保健施設を併設しています。 コストがかかると言われている小児科や、医師不足が問題となっている産科や救命救急センターは、設置せず、地域の高齢者に総合的な医療を提供する病院を目指すとしています。 公立病院の閉鎖が全国で相次いでいますが、民間に経営を委託し、病院と老人保健施設を一体経営することで収支を黒字化させる方針です。 「入院が必要なとき、困ったとき、断らない病院。特に高齢者の問題については、出来るだけ引き受けると、そういった病院にしたいと思います」(台東病院・山田隆司病院長) 台東区は高齢化率が23区で1、2を争っていて、区の担当者は「地域と連携して、高齢者が安心して暮らせるようにしたい」としています。(01日11:13)