アメリカのオバマ大統領は初めての予算教書を発表し、景気対策などで今年度の財政赤字が1兆7500億ドルに達するとの見通しを示しました。 「埋め合わせに何年もかかる。1兆ドルも財政赤字を引き継いだので、我々は経済を前進させるのに必要なものに焦点を絞らなければなりません」(オバマ大統領) 26日、議会に提出されたオバマ政権初の予算教書は、まず、今年9月で終わる会計年度の財政赤字が景気・金融対策などの財政出動で1兆7520億ドル、およそ170兆円に膨らむことを明らかにしました。 これは対GDP比で12.3%と第2次大戦後最大の比率で、オバマ大統領は赤字額を4年の任期中に就任時の半分にまで削減する目標を正式に盛り込みました。 その一方、重要課題と位置づける教育、エネルギー、医療保険の3つの分野については積極的な投資を行うとして、医療保険については国民皆保険実現のために10年かけて6340億ドル、60兆円以上に上る基金を設立する方針を示しました。 こうした戦略的投資と赤字削減を同時に進めるため、国防費の抑制や富裕層への増税も明確に打ち出していますが、結局のところ財政赤字の先行きは、景気回復による税収の増加がいつになるかにかかっています。(27日03:07)
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