アメリカのオバマ大統領は、連邦議会で施政方針演説を行い、経済危機への対応で国民と議会の協力を訴えています。 テレビ各局のプライムタイムに生中継された施政方針演説は、ほぼ経済一色。オバマ大統領は「この経済危機を乗りきれば、アメリカはさらに強くなる」と訴えました。 午前中、麻生総理と会って以降、ほとんどの時間を演説の準備に費やしたオバマ大統領。およそ45分間に渡る演説で、「アメリカ経済を完全復活させるには、新しい仕事や産業に長期間の投資をしていく必要がある」として、景気対策のために巨額の税金を使うことに改めて理解を求めました。 「私たちの将来を決めるときがやってきました。今こそ、大胆かつ賢く行動し、経済を回復させるだけでなく、長く続く繁栄への基礎を作る時なのです」(オバマ大統領) 就任から1か月余り、国民の間では依然として6割以上という高い支持率を保っているオバマ大統領ですが、議会では野党・共和党議員のほとんどが依然として景気対策に反対しており、演説中も民主党議員だけが拍手する場面が多くみられました。 大統領の言葉には、「党派を越えて結束しなければ、この難局を乗り切れない」という共和党に向けた厳しいメッセージも込められています。色々な対策を打っても、なかなか効果が上がらない状況の中、オバマ大統領は国民に忍耐と結束を求め、いつかは楽になると訴えることで求心力を維持しようとしています。(25日12:00)
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