元厚生事務次官宅を狙った連続殺傷事件です。その後の調べで、犯行に使われたとみられる柳刃包丁は、広く流通しているものであることがわかりました。また、逮捕された男が、犬の毛のようなものを持っていたことも新たに分かりました。 これが小泉毅容疑者が2つの事件に使用したと供述しているものと同じタイプの柳刃包丁です。刃渡り20センチほどで、柄の部分がステンレス製。 小泉容疑者は、この柄の部分に白い布を巻くなどして、犯行の際に血で手が滑らないようにしていましたが、この包丁は魚の調理用として広く流通しているものでした。 小泉容疑者の供述や鑑定の結果などから、この包丁が3人を殺傷するのに使われたとみられています。小泉容疑者は、銃刀法違反容疑での拘置期限を迎える4日、殺人などの疑いで再逮捕される予定です。 一方、小泉容疑者は犯行の動機について、「34年前にペットを保健所に処分された仇討ち」などと供述していますが、その後の調べで、小泉容疑者の所持品の中から、犬の毛のようなものが見つかっていことが分かりました。 捜査本部は、小泉容疑者が子供の頃に飼っていた犬の毛を保存していた可能性もあるとみていて、小泉容疑者の犯行の動機や犬への執着心を裏付ける物証になるとみて、慎重に調べています。(03日11:22)