土砂が河川に流れ込みできた危険なダム、いわゆる「震災ダム」については、一部で決壊の恐れがあるとして、国交省が工事に緊急着手しました。
宮城県の花山地区にできた「震災ダム」。水位が上昇しているため、自衛隊などが決壊の危険性を監視している状態です。雨が降れば、さらに上流の方から土砂にせき止められた水がこの「震災ダム」に集中する恐れが高いといいます。
「オーバーフローすると(水があふれると)土も溶け出して流れていく感じでありますね。だから問題は、上の水がどれだけの量でくるかですね」(国交省北部土木事務所・佐藤昇次長)
こうした「震災ダム」は、宮城県の迫川や岩手県の磐井川などで、これまでに11カ所確認されています。
このうち、岩手県一関市の市野々原地区の1カ所と、宮城県栗原市の小川原地区と浅布地区の2カ所、合わせて3カ所で決壊や氾濫の恐れが高いとして、国土交通省では、28億4000万円をかけて排水ポンプの設置や土砂を取り除く工事を行う事を決めました。
しかし、現場に続く道路は各地で土砂崩れにより寸断されているため、国土交通省は、17日午後からヘリコプターを使って重機などを運びこみ、出来るだけ速やかに工事に取りかかりたいとしています。(17日17:06)
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