鉄鋼メーカー最大手の新日本製鉄は、鉄鋼製品の原料となる粗鋼の生産量をさらに減らす方向で検討に入りました。 新日鉄は去年11月、今年度下半期の粗鋼の減産幅を、当初見込んでいた100万トンから200万トン強に拡大する方針を明らかにしていました。 しかしその後も、トヨタ自動車が今年2月と3月の国内での生産台数を前の年の半分に減らす方針を決めるなど、鉄鋼の需要の落ち込みに歯止めがかからないことから、新日鉄は粗鋼の減産幅をさらに拡大する方向で検討に入りました。 今後、大分や君津など主要な製鉄所で高炉の一部を休止するという、異例の事態に発展する可能性が出てきました。 他の鉄鋼メーカーも減産幅を拡大する可能性があり、自動車など製造業の業績不振の影響が広がってきました。(23日10:51)