準大手ゼネコン、西松建設の外為法違反事件で、東京地検特捜部は、14日にも元副社長ら3人前後の強制捜査に乗り出す方針を固めました。 外為法違反の疑いが持たれているのは、西松建設で海外事業部を担当していた元副社長(68)です。この他にも関連会社の元社長らも同じ疑いを持たれています。 調べによりますと、元副社長らは、2005年からの数年間に海外で捻出した裏金1億円を、税関に届け出ずに国内に持ち込んだ疑いが持たれていて、今回は、このうち時効にかからない数千万円が立件される見通しです。 関係者によりますと、裏金作りと違法な国内への持ち込みは、西松建設の国沢幹雄社長にも報告・了承された組織的なものだった疑いが強いということです。 東京地検特捜部は、西松建設が会社ぐるみで、少なくとも5年間で10億円近い裏金を作っていたと見て、その使い途などを調べています。(14日11:30)